過去にTOPページに載せたColumnのバックナンバーです(2004年分)
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Dec 27, 2004: 地方公務員の平均給与額が示す、日本の末期的症状
Dec 26, 2004: 携帯の2006年問題とは
Dec 22, 2004: 災害は、忘れる前に、やってくる
Dec 19, 2004: Tithe (タイス)が教えてくれるもの
Dec 12, 2004: ゴールデン 4 hours って知ってますか?
Dec 05, 2004: 北枕は縁起がいい、という本当の話
Nov 28, 2004: 心に沁みた、いい言葉(5)
?税金を払う者が困窮し、税金で給料を貰う者が楽をする世の中はおかしい
Nov 21, 2004: 心に沁みた、いい言葉(4)
?自由という名の破壊?
Nov 14, 2004: 引越しに、プロのすごさを見た!
Nov 07, 2004: 風邪対策はこれしかない!
Oct 31, 2004: アメリカの戦略、「先に打たせる」は本当?
Oct 24, 2004: 猛暑の夏が残した物とは?
Oct 17, 2004: ファン軽視の日本プロ野球に、明日はない!
Oct 10, 2004: コミュニケーション不足が招いた、不幸の数々・・
Oct 03, 2004: 赤い羽根共同募金の、淡い青春を返せ・・・
Sep 26, 2004: 年金未納時効8500億円が訴える、恐怖の未来
Sep 19, 2004: 野球界が映し出す、日本の企業風土の哀れさ
Sep 12, 2004: あなた、気が付いてます?(1)
Sep 05, 2004: パソコンが故障(クラッシュ)した時、あなたはどうしますか?
Aug 29, 2004: アテネで見えた、日本的スポーツ道の限界
Aug 22, 2004: 心に沁みた、いい言葉(3)
・何でもいいからお手伝いさせてくださいという気持ちになった
Aug 15, 2004: アジアカップで明らかになった、中国の反日感情
Jul 31, 2004: 資格で喰っていけるのは、実は公務員だけという話
Jul 19, 2004: 心に沁みた、いい言葉 (2)
・読む力があるのに、読まないということは、第2の識字不能である
Jul 14, 2004: 心に沁みた、いい言葉 (1)
・医療とは科学であり真理の追究であるが、裁判は実務であり結論の伴う現実である
Jul 1st, 2004: 生命保険予定利率引下げに見る、日本の組織優先主義
May 28, 2004: プランナーとかコンサルタントって、何者なの?
● 生命保険の見直しっていうけど・・・、やる価値あるの? … 製作中
● 馬車文化の欠落が生んだ、日本的都市風景 … 製作中
● 日本を変えるには、何も政治家にならなくてもいい … 製作中
● 平和な生活を守るには利己主義を抑える必要があり、教養はその有効な手段である。 … 製作中
● 教養とは、相手の心情を推し量ることのできる能力のこと … 製作中
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地方公務員の平均給与額が示す、日本の末期的症状
先日の新聞記事に「増税前に歳出削減を」という記事を見た。まだ声を大にして言わなければ分かんないのかなぁ・・、と嫌になっちゃうけど、そんなの庶民感覚からすれば当ったり前だよね。我々平均的な家計感覚では、毎月の給与が減ればまず考えるのが「出るものを抑えよう」でしょう。それを出るものが決まっているから、入るものを増やす、なんて安易を言うか横暴だよ。そこまで政治・行政業界の人間は狂っちゃってるのかな。
その記事を見て驚いたのはもう1つあった。「地方公務員は全国に308万人いて、その給与合計は23兆円。これは国の一般会計の政策経費のほぼ半分」だそうだ。地方分担金を増やすだとかの議論も行われているけど、この額をよくよく吟味しないと、益々公務員だけを肥やせることになってしまう。
この額は単純に割れば1人あたり750万円の年収となるんだけど、この額を聞いて驚く人も多いと思う。FPをしている僕なんか、前から驚くというか怒りさえ感じていたんだけど、我々のツールでは業種別に年収も出るというのがあって、それを使ってライフプラニングとかをするんだけど、最も高い年収業種は95年以降「地方公務員」とでるんだもんね。750万円の年収というのは今では上場企業ですら課長・部長クラスだよ。それが30歳代後半で実現している勘定となるんだ。
地方公務員に限らずヒマな公務員が多いのは世間ではもはや常識となっているのに、全くその対策が取られないのは、1にプランを立てられる政治家がいないことなんだろう。公務員が自ら自分の首絞めるわけ無いもんね。僕だったら公務員の配置換えをやり易くする法律作って、ヒマま公務員を税関だとか麻薬取締官など水際に多く配置したり、民間から公募して、オンブズマン(行政監視官)をもっと増やしたいなぁ。
そうでもしなきゃ我々のさらに先の子供の世代は、税金と社会保険料で60?70%も取られて、そのご相伴に預かれるのはごく一部の公務員だけだなんて、働く気がしないよね。ったく、もう・・・。
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携帯の2006年問題とは
ここのところ、新聞や雑誌で携帯の各社比較が盛んに行われていて、日頃携帯が仕事に直結している僕などは、どうしても気になってしまうのだけれど、確かにこの携帯電話の料金は分かりにくいし、使う側の消費者が節約の仕様がないもんだから、どうしても請求書の明細とおりに支払ってしまうことになる。でも、最近はそうでもなくなったみたいなので、僕の節約術をちょっとご披露いたします。
僕は仕事とプライベート双方に同じドコモの機種を使っている。家族もそれぞれドコモに入っているので、合計3機種を登録しているわけ。当然すべてファミリー割引が付いていて、1ヶ月で約18,000円ほど使っていた。それが、ここ2ヶ月間の請求額が13,000円台になったのだ! すごい節約でしょ。クソ高いと評判のドコモにしてこの節約だから、何が功を奏したかというと、理由は2つ。
1つは、僕の使っている携帯の料金プランを「ビジネス」に変更した。これは平日の朝8:00から夜7:00までの料金が、ほぼ固定電話と同レベルになって、それ以外は3割ほど高くなるという設定。僕の場合、携帯での通話(いわゆるiモードでない)はほとんどこの時間帯に集中しているから、結構効果があったということだね。
2つ目は、家族間の交信は原則iモードを使うことにしたわけ。昨年の10月から、ドコモも家族間のiモードがタダになっているので、これを使わないことは無いよ。結果、合計で20%もの割引が実現したんだ。
実は、これ全て僕が考え出したんじゃなくて、ドコモのサービスダイアルで相談に乗ってくれるんだ。電話してもっと安くする方法を尋ねると、どういう使い方をするかを聞いてくれるので上記のようなことを話したところ、過去の平均的な月の使用実績を新プランに置き換えてシミュレーションしてくれるというサービス。こうすればこのくらいになります、という具体的な金額が弾き出されるので、結構衝撃。すぐ変更してしまった。
これもドコモなど携帯各社が抱える2006年問題、つまり番号のポータビリティ開放が実現されるからなんだ。今はまだ携帯の会社を変えてしまうと番号を変えなくてはいけなかったので、僕のような仕事携帯人は2の足を踏んでいたけど、会社を変えても番号が変わらないのだったら、安くてサービスの内容がいい方がいいもんね。だからドコモも必死になっているということか。みなさんも是非お試し下さい。
ついでに、早く海外でも使えるようになるといいのに、と思うのは僕だけでしょうか?
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災害は、忘れる前に、やってくる
この年末年始、コラムを2W休んでいる間に、インド洋のほぼ全域に大津波が襲った。日に日に犠牲者の数が大きくなり、未曾有の大惨事となってしまった。
私は社会人の第1歩を岩手県の大船渡という場所でスタートした。風光明媚の上心優しい人々の暮らしに感激したのを今でも鮮明に覚えているが、同時にこの町は昭和35年(1960年)5月に起きたチリ津波のよる被害の多さでも歴史に刻まれていた。チリ地震はM9.0以上だったと推測されているから今回のスマトラ沖地震と同じく、世界最大級だった。
地震発生から津波が三陸海岸まで押し寄せるのにかかった時間は約23時間とあり、各地で2?5mもの潮位が記録されている。新人として配属された初日に現場の方から「あそこの色が変色している部分まで水が来た」といわれて見上げたのが2階建て建物の2階の窓付近だった。そして何より驚いたのは、当時セメントを出荷しようとして積み込み作業中だった1万t級タンカーが、港から1kmも離れた内陸まで流された現場の写真だった。
「波だけなら何とか這い上がることも出来る。しかし、津波は波ではなく瓦礫の塊なのだ」とその現場の方。タンカー船だとか車だとか、大きなものからとがったものまで、とにかく何でもかんでもものすごい勢いで流されてくるのだから、いわゆるサーフィンなんてものじゃなく、高速道路の事故が連続して起きている真っ只中にいるような感じだろうか。
以来、同じくチリ津波で大きな被害を受けたハワイには、津波がそのまま国際語になってTsunami観測センターができたし、日本でも地震ときたら即津波、は当たり前の備えとなった。大船渡でも町全体が協力し合って助け合う相互自助努力が町の暮らし全体に生かされている。そのことが私が実際に当地で体験した後の宮城沖地震などでも多いに生かされた。
雨降って地固まるではないけれど、我々ももう一度日頃の備えを点検しなおそうではありませんか。災害は忘れる前にやってくるのですから。
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Tithe (タイス)が教えてくれるもの
毎年このクリスマスの季節になると、米国人の友人がいっていた言葉を思い出すのだけれど、それがこのTithe(タイス)。知らないと会話ではすなんと言っているのかちっとも聞き取れないこの言葉。辞書を引くと、キリスト教の教会などで行われている一定の寄付の事を指すらしい。なんだ寄付か、寄付してもらいたいのはこっちだよ、とつい思ってしまうけど、このTitheは米国文化の基本といっても良いくらい重要なものなのだそうだ。
キリスト教の教えでは「収入があったなら、その10%は他の人のために使いなさい」といわれているそうで、それがTitheという文化によって受け継がれているらしい。大富豪に有名俳優や名女優、さらには一流スポーツ選手などは年棒や年収の1割をポンと教会や団体に寄付してくれるそうで、そうするのが当たり前と思っているのか、他人の非難が恐いからやらざるを得ないのかは知らないけれど、結局大半の人がそうしている。
そんなお金持ちならともかく、寄付してもらいたい人はどうしてるんだ、と思ったら、やはりどんなに貧しくとも年末になると、というかクリスマスの頃になると、人々はみな「自分はこうして幸せなクリスマスを迎えられた。神様に感謝し恵まれない人々に私の一部をお使い下さい。」という気持ちに自然となるのだそうだ。
僕がこの言葉をはじめて聞いて驚いたのは、”自然と恵もうをいう気になる”というところ。赤い羽根の100円くらいなら「まぁ、適当に使ってよ」という気になるけど、収入の1割といったら何万円単位にはなるわけで、もらってもいいけどあげるのは嫌だな、とつい思ってしまうのは、やはり宗教心が無いからだろうか、それとも単に僕が卑しいからだけかな・・。
と考えていたら、最近読んだ記事にこのTitheには大きな免税措置が施されているのだそうで、それを聞いて益々納得してしまった。要は国に預ける税金だとくだらない役人や政治家の私腹を肥やすだけだけど、自分で使い道をある程度決められる寄付なら、例えば自然保護だとか母子家庭支援とか限定された目的に使われるわけで、自分でも納得しやすいのだろうな。
それに引き換え、日本の税制制度と予算制度は、民から吸い取るだけ吸い取って、いったい何に使ってくれているのだろうか? 予算が余っているからと、いらない港だとか新幹線や道路を作って、貴重な自然を破壊しているだけだもんね。せめてもの抵抗として、僕はNHKの受信料不払いに踏み切りました。汗水たらして稼いだお金、せめて世のため人のために使わせてくれぃ。
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ゴールデン 4 hours って知ってますか?
以前「風邪対策はこれしかない!」のようなものを書いたら、「効きますね!」と予想外に多くの反響をいただきました。ありがとうございました。といいながら、実は今何となく風邪っぽいのですが、水分とビタミンCで何とか持ちこたえている感じです。師走の慌しさでつい気持ちが焦ってしまいがちですが、この”焦る”というのも風邪ウイルスへの抵抗力を無くすそうなので、気持ちをゆったりしてこの冬を過ごしましょう。
というわけで、今日はお仕舞いの雰囲気になってしまったけど、もう1つ健康にいい秘訣があるんです。それが「ゴールデン 4 hours (黄金の4時間)」なのです。実は今年私の卒業した高校と大学の同窓会が立て続けにあって、それこそ30年ぶり位に会う友人もいるわけで、名札をよぉ?く見ないと「えぇっ!」ってな驚きの連続。全然変わってない、ってやつもいれば「誰だっけ?」となってしまったやつもいるし、一番困るのがいかにも恩師か先輩かと思っていたやつから「おおっ!高月、久しぶりだなぁ」なんて握手を求められちゃった時。
「誰でしたっけ?」と尋ねるわけにもいかないし、”忘れてしまってました”といっているが如く名札を覗き込むのも失礼だと思いながら、「はい、お元気そうですねぇ・・」なんてお世辞笑いして応えたら、「何敬語使ってんだよ、相変わらず八方美人だな、お前は、ハハハ!」なんていわれて、グサッときちゃったよ。なんてことはない、クラスで一番太ってたやつだったけど、さらに恰幅が良くなって先輩にしか見えなかった。
人によって老化のスピードは違うのはわかるけど、どうしてこうも差が付いてしまうのか。この若く見えるか、そうでないかの秘訣がこれからお話しする黄金の4時間=G4Hなのですが、つまり午後11時から3時までの4時間にいかに睡眠をよく取るかで、若さを保つことが出来るのだそうですよ。英国の元首相だったマーガレット・サッチャーさんは首相であって夫人であって母親であるという、実に3役をこなすスーパーレディーだったけれど、彼女が考えたのがこのG4H睡眠法なのだそうです。
難しい理由はよく分からないけど、どうもこの4時間に人間の細胞は一番活発に再生されるのだそうで、その4時間に細胞再生に適した環境にしてあげるには、睡眠が一番良いのだそうです。そうすることによって細胞がいつも若々しくなるから、皮膚は勿論内蔵や頭脳までもが若さを保ってくれるというわけ。一説にはG4Hは午後10時からの4時間という説もあるらしい。
現代人は10時はおろか11時にだってなかなか寝付けないものですが、睡眠時間がどんなに足りなくても、このG4Hだけ寝ていれば健康でさらに若くいられるのであれば、やってみる価値はありますよ。同窓会で「このおっさん、誰だっけ?」なんて思われないように。
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北枕は縁起がいい、という本当の話
先月同じロータリークラブでご一緒している護国寺管首の岡本さんの講和を聞く機会があった。実務的な講演会には結構顔を出す機会があるけど、こうした学術的というか宗教的なお話を伺うのは、本当に久しぶりだった。
その日のテーマは「北枕・頭北面西」とあったので、やはり北枕はいけない、という話かと思ったら内容は全く逆で、いかに北枕が体にいいか、というお話で、まさに目からウロコだったのだ。
岡本管首のお話を要約すると、お釈迦様はが80歳を迎えられた2月15日、自分の死期の近いことを知り、弟子に「頭を北にして寝かせておくれ」と頼まれ、頭を北に右脇を下にしながらそのまま静かに亡くなられた(仏教用語では涅槃という)。お釈迦様が沙羅双樹の下で北に頭を向けながら亡くなられたのは、北にふるさとカピラがありそこに父母が眠っていたからで、西に極楽浄土があるからだという。これがわが国では「人が亡くなると北枕に寝かせる」風習となったそうだ。
では、これがなぜ縁起が良くてさらに体に良いか、という話が続く。もともとお釈迦様とは健康にもの凄く気を使っていらした方らしい。何千人の弟子達の一人一人の健康にも気を使い、食材から料理方法、また薬学から医学まで独学で修得されたという。その結果、当時としては神懸り的な80歳まで生きられたのだろう。
その”健康オタク”の元祖だったお釈迦様が北枕を選んだもうひとつの理由が、物理的に地磁気の方向に一致し、頭寒足熱の原理に合致し血流を促し健康に良いことを知っていらしたかららしい。また、右脇を下にして寝る頭北面西(とうほくめんせい)は、心臓を圧迫しないで内臓を保護する効果があると、実は最近になって科学的に立証されたのだそうだ。建築設計でも北を上位とみなすそうで、日本家屋では北に床の間を置き、仏壇はこれと並べて南向きがよいとされている。
ということで、幾千年の昔から言い伝えられてきたことが、なにかの拍子で違った方向に行ってしまう、ということの好例だと思うけど、伝言ゲームではないけれど、物事キチッと伝えていくということの難しさを感じた、実に為になるお話でした。
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心に沁みた、いい言葉(5)
?税金を払う者が困窮し、税金で給料を貰う者が楽をする世の中はおかしい?
これは現在の国会議員を辞し、今度名古屋市長に立候補をきめたある民主党議員の言葉だが、全くその通りだと思いませんか? 政治家だって公務員だって要するに「公僕」なはずで、我々国民は彼らのボスでありお客様であるべきなのに、年金1つ取ったって我々民間人よりはるかに充実した内容となっているではないか。なぜこうも公僕ばかりが優遇されるんだろう。
この言葉を聞いてまもなく、あれはあれでいいのかね?といいたくなるような事件がおきた。20年ぶりという新札にも一応一通りお目にかかることが出来たし、外国でも主流となった新しい印刷技術も使われていて、偽造紙幣のいたちごっこで一歩リードというところに、いきなり日本銀行の支店で起きた新札抜き取り事件。しかも複数の犯人というから日銀の普段の仕事振りもおおよそ想像が付くというもんだ。
問題なのはその「処分」。聞いて驚いてしまったが、停職が1人と減俸数ヶ月が数人のみ。「本人は皆反省している」というのが当局のコメント。これはこれでいいのかね? 昔、ごめんで警察は要らない、とよくふざけあったものだけど、反省しているからいい、ってもんじゃないだろうに。だって、やった本人はれっきとした国家公務員で、ばれなかったら職権を利用して小遣い稼ごうとしていたのは見え見えじゃないか。これが犯罪でなくてなんなんだ。民間だったら逮捕→起訴→懲役程度は当たり前で、会社員だったら当然懲戒解雇だよ。
他にも類の事件がある。例の「架空出張旅費」というやつがそれだ。数万円規模から数百万円まであるし、中には「昔からその部署では当たり前のことだったからやった」と、罪の意識すら感じられないコメントに唖然となった記憶があるけど、彼らがちょろまかして使い込んだお金は、我々の税金じゃないか! 税金をごまかして「減俸1ヶ月」程度の処分で済ましていいのかね。これだって民間の会社だったら即刻クビだよ!
公務員というのはなんでこう甘やかされているというのか、甘いというのか、オンブズマン制度をもっと充実させなければこの役人天国はもっとひどくなるよ。
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心に沁みた、いい言葉(4) ?自由という名の破壊?
先週だったか、日経新聞のコラムに中堅どころと思しき建築家が、日本の建築文化を称して「ひと言で言えば、自由のいう名の破壊でしかない。戦後新しい街づくりをするチャンスにグランドデザインを描く前に、とにかく住居をビルを、あるいは道路をと勝手し放題に作らせてしまったために、現代の日本の街は見るも無残な文化的にも機能的にもなんら後世に残す誇りを失ってしまった」と述べていた。
また、彼はこうも言う。「一方欧州はどうか。同じ様に戦災を受けながら見事にまで調和された街並みは、中世の良さを後世に伝えながら現在人の使いやすさを考慮し、さらに文化的・芸術的にも優れた建築が多く作られている。これは街作りにおける社会主義的統制のあるかないかによるものだと思う。」
欧州を旅行してまず何に感動するかといえば、やはりその街並みも美しさと応える日本人は多いんじゃないかな。日本人じゃなくてもアメリカ人だって感動してるに違いない。それは街並みを保存しようとする市民の意識があるかないかによって決まるんだと思うけど、日本は戦後自由主義が全てに優先してしまって、とにかく官僚の描くプランに則って作業が進行してしまったところに不幸があるんだろう。
生きることに余裕のない時代だったから、ある程度官僚だけのせいには出来ない面はあるけれど、それにしても感動しない街並みであることだけは確かだよね。それでも最近川越市とか妻籠だとかに代表されるように、日本の歴史的街並みを保存して後世に残そうという動きがあってうれしい。「こういう生活をしていたんだ」と思う心が、人々を優しくするような気がするんだけどな。そうすれば犯罪だって少なくなると思うのだ。
手始めに、電柱だけでも地下に埋設してくれませんかねぇ。
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引越しに、プロのすごさを見た!
今年傘寿を迎えた母が突然「引越しする」と言い出した。引越しといったも今住んでいるマンションの1階から2階に移るだけで、私の隣から真上に移動するだけの簡単なものだったが、とにかく小物の持ち物がすこぶる多く、我々素人では危ないということで、毎日配達してくれているクロネコヤマトさんに頼むことになった。
いろいろ見積りをお願いした中でヤマトさんはダントツで高かったが、以前最安の業者に頼んで大切な花瓶を割ってしまった経験のある母は、即座にヤマトさんに決めてしまった。この手の交渉事に長けている妹は「そんな高いことないはずだ」といって猛反対したが、「役人と戦っているヤマトさんを応援するんだ」という母の一言で数万円高いヤマトに決まった。TVでも宣伝している「らくらくパック」というやつだ。
最初の見積りに来たのは営業の担当者、といってもいつも見慣れたあの宅急便と同じ格好をしたお兄さんだった。2LDKの狭い部屋を一応一通り見た後、出した見積りは20万円強。さすがに母も「これ以上まからないの?」と聞いていたが、「はい。すでに15%のディスカウントを含んでいますので・・」と譲らず。結局多少の端数を削って交渉成立。第2位に片手以上の大差をつけての圧勝だった。
昔から「安かろう、悪かろう」というし、「高いものにはわけがある」ともいうが、実際の引越しの日になって我々はそのすごさに驚愕となるのであった。まず、たかだか2LDKに配属されたのは5人。しかも台所には女性が一人専任だった。この女性、食器を一つ一つをキレイに拭きながら専用の紙タオルに包んで仕舞い、また開梱では元あった位置に寸分たがわず収めこんでいた。
寝室の担当となった若い男性は、これまた長年溜め込んだあらゆる種類の服を見事にたたみ、また開梱では元通りにしてしまった。一事が万事、客である我々が「こうしてくれたらいいのになぁ・・」と思うとおりにやってくれる。本当に客は何もすることがない。さらに我々が時々使用するサンダルまでキチッと揃えているではないか。しかも、最後は「立つ鳥跡を濁さず」で、その女性が専用の掃除機でキレイに掃除していってくれた。
朝9時に始まり、終わったのは夜の7時。我々はほとんど何もすることがない。こんなことならもっとキチンとデザインとしておいて、きっちり指示を差し上げておけばもっと短時間で済んだ筈なのに、と反省までしてしまった。終わった後は、ただただ感謝の気持ちで一杯だった。そして最後の一言を聞いて涙が出そうになった。「3ヶ月以内にまたご希望がございましたら参りますので、何なりと仰ってください。」だと。アフターサービスまで無料で付いている!
お客様を満足させることに一応毎日頭をひねっている私だが、完全に参ってしまった。高いものにはそれなりの価値がある、とはいいながら、なかなか人様の気持ちを満足させる仕事は出来ないものなのに、今回会った5人は平均年齢22-3歳だろうか、若い人に極意を教わり実に気持ちのいい1日だったのだ。
感激で興奮したのか、それとも引越しで疲れたのか、その晩私も母も家内までも、夜中に寝れなくて目が覚めてしまった。朝4時にビールを飲んで寝たのは、私も家内も初めての経験だった。あぁ、いい気持ち。
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風邪対策はこれしかない!
いよいよ風邪の季節到来。いきなり東京の小学校でインフルエンザの集団感染のニュースが舞い込んできたけど、そのニュースをアナウンスしていたNHKのキャスターも鼻声だった。毎年訪れて嫌なものは、夏の蚊と冬の風邪。みなさん、風邪対策はどうされていますか? 今日は私の長年の研究成果をご披露いたします。
風邪は250種類を超えるウイルスによって引き起こされるのだそうで、1年に2-3回風邪を引いて100年経てば、人体には概ね抗体が出来て風邪を引かない体質になるらしい。確かに年齢ともに風邪を引きにくくなった気がするのは、要は体の中に抗体が出来ているからなんだろうけど、100歳まで待ってられないから当然予防法をいろいろ考えてしまう。
そのまず第一は、なんといってもビタミンC。外国にいた頃風邪を引くと同僚のアメリカ人がすぐに”ビタミンC、1000mg”と書かれたタブレット(錠剤)をくれた。確かに良く効く。それ以来、少し体調が変だな、と思ったらすぐビタミンCを飲むようにしている。以前日本には1000mgは売られていなかったので海外出張するたびにお土産をかねて大量に買い込んでいたが(税関に申告する必要があったんだろうか・・・)、最近は日本でも売られている様子なので、1押しでお勧め。
次が水。やはりそのアメリカ人が”Water, Water"としつこくいってたけど、これもいい。体が乾燥すると抵抗力を無くすから水はまさに強力な援軍。1日1リットルは飲みたい。また、発熱してしまったら、スポーツドリンクも大量に飲むといい感じがするのも事実。ただし、糖分控えめという方は要注意だけど。水は尿酸値も下げてくれるし、まさに命の水って感じだ。因みに、最近増えてきた高尿酸値の方は、水ではなく牛乳がいいですよ。
また、何となく寒いなぁ・・、と感じる時もあぶない。こんな時近くに毛布とかストーブとかあればいいけど、例えばお葬式の参列中なんかでは足踏み位しかやりようがない場合だってある。そんな時に効くのが”手揉み体操”。両手の指を交互に組んで、ニギニギしたりクルクル回したりして動かす方法。できれば指の関節が痛くなるくらい強めにモミモミしたい。これを2-3分行うと、不思議と体中の血流が良くなって、なんとなくポカポカしてくる。2?3分といっても結構長いから、休み休みでもいいと思う。
以上が風邪予防3か条といったところかな。強いて言えばもう1つあるのは、体の柔軟性。特に足のふくらはぎのどこかに風邪のツボがあるような気がする。なんとなく風邪っぽいな、という時は、このツボが固くなっているのでそこをよく揉みほぐしてあげるといい。風邪のツボといえば”風池”も忘れてはいけないね。首の両筋が頭骸骨と繋がる辺りにある有名なツボで、ここを強く押してあげるとのどや鼻の炎症も少し治まる気がする。食べ物ではのどの痛みにはネギが効く。
というように、いろいろあるけど効能は十人十色だし、自分にあった健康法を少しずつでも続けることが大切ですね。最悪風邪をひいてしまったら、他人様に移さないようにマスクをいたしましょう。みなさんも何か極意があったら教えてください。
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GPSに見るアメリカの戦略、「先に打たせる」は本当?
先日車のナビを買い替えた。といっても知り合いの修理工場さんに頼んで点検のついでにネットのオークションで買ってもらったものだから、定価(23万円くらい)の物が8万円程度で買えた。なんでこんなに安いかというと、中身のDVDは2年半前のものだからなんだ。だから、開通した中央環状線の高松ー江北間などはまだ載っていない。まぁ、普通に使うには問題ないから中身はそのままにしているが、中身を替えようと思ったら、なんと3万円もするんだね。
今やタクシーにも標準装備されるなど普及が進むこのナビゲーションシステムを、日本で最初に開発して販売したのは知る人ぞ知る、あの三菱自動車なのだ。この会社実は業界内でも「開発力は抜群」という評判だったが、販売センスに欠けていたようで、このナビ・システムも結局こんなに普及する前に、蓄積した技術を丸ごと国内の某大手に売ってしまったらしい。今その某社が大儲けしてるって話なんだけど、このナビでもっと大儲けを企んでいるのが、アメリカだそうだ。
米国内を走るアメリカ車には殆どこのナビなんて搭載されていないらしいけど(確かに広過ぎて地図どころじゃないだろうな)、なぜ米国がこれで儲けられるのかというと、このナビを動かしているのがGPS(Global Positioning System)なわけで、これは衛星から送られてくる情報と、地上の地図を合わせて表示するシステムになっているのはご存じの通り。
問題はその情報を送ってくれている衛星は米国国務省か軍の所有らしく、その情報は現在タダなのだ。これはタダでいいと契約しているわけではなく、日本のナビメーカーが勝手に情報を使っちゃってるんだって。言い換えればNHKの受信料を払わずにTV見ちゃってる状況なわけ。
さすがに日本のメーカーも使用料について何度か交渉を持ちかけたらしいけど、米国からは返事ないままこのナビブームとなっているのだけど、業界内ではこれもアメリカ独特の戦略で、今いくらで決めようといっても高ければ日本のブームが冷めてしまって元も子もなくなるので、とにかくナビが日本中、いや世界中に普及して逃げられなくなってから、「じゃぁ、今までの分と合わせていくらね・・」と持ちかけて、ぼろ儲けしようとしているのがアメリカの国家戦略だそうだ。
そういえば先日見た映画「華氏911」でも、全てお見通しの上、先に攻撃させておいて徹底的に攻め込んでいるし、パールハーバーだってそうだった。アメリカの戦略ってみんなこうなのかね? それにしても、今20数万円するナビがもっと高くなったら誰も買わなくなると思うんだけど・・・。
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猛暑の夏が残した物とは?
流行の韓国ドラマでは「冬のソナタ」に続き「夏の香り」とか「秋の童話」が始まったけど、今年の日本の秋はとてもそのような情緒に慕っている場合ではない。震度6強が3回なんて。「助かっているのが不思議」と被災者の方の一人が語っていたが、本当に不幸中の幸いだったのかもしれない。
関東大震災を経験した私の祖母が、よく母に話していたそうだ。「あの夏は暑かった。本当に暑い夏だった」と。振り返るまでもなく、今年の夏はそれこそ記録的な猛暑だった。その影響かどうかはまだ科学的に解明されていないらしいけど、事実今年の秋は異常なことが連続して起きている。
まず台風。まもなく24号が近づいてきそうだけど、10個上陸が従来の記録8個を抜いてトップ。上陸という考え方は戦後間もなく、まだ沖縄が米国領だった頃から使われているらしいので、沖縄も含めればもっと数は大きくなるはずだろうけど、いずれにしても夏の猛暑をおたらした太平洋高気圧の位置によって台風の進路が決まるわけだから、水浸しの日本列島という印象だった。因みに、保険会社の想定する台風の年間上陸数は10個だそうだから、これ以上上陸すると保険会社も頭を抱えることになりそう。
さらに全国に広がる熊騒動。本来であれば秋に収穫できるはずの木の実などが猛暑の影響で激減したのが原因だとか。本当はこの地震の前兆を察して人里へ降りてきたいたのかもしれないな。スズメバチも住みかを人家の屋根裏などに求めるようになってしまったようだし、この地震で続報が聞かれなくなってしまったが、キノコ騒動も恐ろしい。今まで食べても大丈夫と信じられてきたヒラタケ類が危険な品種になってしまったのも、暑さの影響なのだろうか・・・?
とにかく「災害は忘れる前にやってくる」、と考えて、日頃からの準備が大切。常備食などの点検も必要だし、避難場所の確認や家族相互の連絡方法なども確認しておきたい。また、最後の手段として保険も有効ですよ。地震による火事などの被害をカバーするには地震保険が必要だし、水害には住宅総合などよく条件を確かめてから加入するようにしたいもの。
過剰に反応する必要はないけど、備えあっても憂えてしまう時代なので、最低限のことはやっておきましょう。
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ファン軽視の日本プロ野球に明日はない!
またか、というべきか”まだか”とがっかりすべきか、どっちにしても日本のプロ野球の愚かさ加減と古い体質には情けなくなってしまう。個人的には野球よりサッカーにはまっているのでどうでもいいことではあるんだけど、それでも未だにプロ野球を夢見る子供達は多いわけだから、しっかりしてもらわなければ困りますよ。
またか、の発端は日本シリーズ第1戦の中断。ニュースビデオを見る限り、確かに審判の判定に問題ありだけど、だから50分もファンを放ったらかしていいわけない。土曜日ということもあってたくさんの家族連れが楽しみに来ていたのに、興ざめになるのも当然だよ。審判の判定に疑義がある場合、今では野球協会に提訴するという方法だってあるんだから、さっさと気持ち切り替えて試合を継続して欲しい。
ファン軽視といえば思い出すのが、5?6年くらい前のオールスター戦での出来事。パリーグの監督だった確か仰木監督が、セリーグのバッターが松井(秀喜)になったところで、ライトにいた選手を呼んでマウンドへ。観客は「ピッチャーイチロー」のアナウンスに大喜び。何せイチローは甲子園ではピッチャーで4番だったそうだから、読売の4番松井との対決はファンにとって最高のプレゼントになったはず・・だった。
しかし次のアナウンスに場内はどっちらけとなってしまう。「バッター松井に替わりまして○○」。セリーグの監督だった野村は後の記者会見で「野球は神聖な場なんだ。遊び感覚でプレーすべきでない」と語る。それにたいして仰木は「ファンが楽しければプロなら何でもすべき」と応酬。神聖かどうかはファンが決めるべきであって、選手やいわんや”たかが”監督が決めるようなことではないでしょうに。
他にもある。セリーグにデーゲームが極端に少ないのは読売がデーゲームに弱い、というデータがあるもんで、セリーグが読売に気を使って少なくしてたらしい。平日夜遅くなるよりも、土日に子供を連れて昼間のんびり野球観戦したい、って思うファンの親心より読売の方が大事ってわけだ。さらにいわずとしれたドラフト制の逆指名。米国のメディアがセセラ笑ったという愚作中の愚作だけど、結局こうした身内大事主義が自らの首を絞めてきたんだと思う。
何事もファンが決めてくれるのであって、ファン(=お客様)を軽視しては前に進めないのですよ。我々もよく肝に銘じましょう。
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コミュニケーション不足が招く、不幸の数々・・
今日はコミュニケーションが如何に大切か、を思い知らせてくれた少女売春を扱った記事のひとコマを紹介します。俗に言う援助交際から想像する女子高生とか女子中学生が、普段どんな生活をしているか想像しなさい、といわれたら、私も含めてほとんどの人は、街でよく見かける化粧が濃くてやけに短いミニスカートを穿いた格好の少女達を思い浮かべてしまうけど、その記事では「ごく普通の家庭のごく普通の格好をした少女」なんだって。
ある少女の警察調書では、補導された彼女がまず最初に話した言葉は「お母さんに言わないで」だったそうだ。警察官が怪訝に思って聞く。「なんで? 怒られるから?」 すると彼女はこう応えたそうだ。「かわいそうだから」。お母さんがかわいそう、という発想の根拠には、やはり悪いことをしている、との意識はあるようだけど、僕の読みでは「女としての争い」も感じられてします。
だけど今日のテーマはコミュニケーションなので、残念ながら援交の実態は省いちゃうけど、この家庭ではほとんど毎日家族で一緒に食事も摂るし会話もあったそうだ。だけど、彼女曰く「怒られたことがない。私を優等生だと思ってる。父親がいるという気がしない」などなど、ドキッとするほど何とも乾いた空気が伝わってしまうのだ。
要は単なる会話、「ごはん食べなさい」、「ごちそうさま。いってきます」てな日常会話はあっても、いわゆる口答えできるような雰囲気がこの家庭には無かったようなのだ。その記事の終わりでは、「コミュニケーションとは、お互いが何を考えどうしたいのか、を伝え合うことです。そうした中には衝突もあれば、妥協だってある。しかし、今の家庭はこの衝突を異常に避けてしまう傾向がある。親は衝突して子供が話さなくなったり、勉強しなくなったりするのを恐がる一方、子供は親のそうした心理を敏感に感じ取って上手に優等生を演じてしまい、いずれ疲れ果ててしまう。」と結んでいる。
私のようにお客様と話すのを商売としている輩だけではなく、普通の職場でも仕事で上司や同僚とぶつかることだって多いはず。本来はそうした衝突を避けずに、上手に意思疎通を図らなければ仕事の成果だって期待できないし、人間関係だってちっとも深まっていかないはず。そんな時、気の利いたユーモアあふれるジョークなんて有効だと思うけど、この人間関係をあえて深めようとしないところに現代人の”病の深さ”があるように思うけどね。
そういえば、ここ1?2年で一躍有名になってしまったM自動車に、そうなる以前に転職した私の友人が、転職当初から嘆いていたことがある。「朝、おはようございます!って挨拶しながら入室しても、誰も応えてくれないんだよ。それでも私の主義だったので続けていたら、ある日上司にうるさいからやめろ、みたいにいわれて。その日以来挨拶もしないで1日が始まるもんだから何か調子が出ないんだ・・」って。 調子の出ない1日が積み重なって最悪の結果を招いたようだけど、ひどい会社は毎日こんな調子なんだね。朝の挨拶すら出来ない会社があるんだ、と驚いている方は正常。でも、うちの会社もそれに近いよな、と思えるようだったら、ちょっとやばいすよ。挨拶は全てのコミュニケーションの基本ですから。
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赤い羽根共同募金の、淡い青春を返せ・・・
今年も赤い羽根の季節がやってきた。調べてみたら昭和22年に始まって今年で58回目というからすごいもんだ。募金と名の付く数ある活動の中でも知名度は抜群に高いし、我々中高年世代には何となくノスタルジックな気分にさせてくれるし、他の募金に比べても案外抵抗感なく100円玉を寄付できる感じがするのも事実なんだな。
ところが最近ちょっと趣が変わってきたような気がする。まず、街頭募金をしている人たちが、いつの頃からかセーラー服の女子学生から普通のおばちゃん、おじちゃんに変わってしまった。そうなんだ、ノスタルジーを感じていたのも、かわいいセーラー服姿で「ご協力をお願いしま?す」なんていわれると、ついその気になってしまったものだし、羽根を付けてもらってる間中ドキドキしていた記憶が、みなさんもありません?
なにも中高年が悪い、とは思わないけど、なんとなくつまらない気がしちゃうんだなぁ・・。寄付するだけなんだし、その方法なんてどうでもいいような気がするんだけど、やはりそこには青春の出会いというか、淡い動機があったからこそ寄付してたんだと思うのだ。
また最近の羽根は昔のように針を刺して付けるのではなくて、着脱容易なテープになっているもんだからドキドキしている暇もないくらいで終わっちゃう。「どうもありがとう」なんていわれても「今、俺何したんだっけ?」てな感じ。またこのテープが簡単に付くけど同時に簡単に取れてしまうもんだから、5分もすると気が付かないうちに外れてるって事も度々で、まったく有り難味のないものになってしまった。
こうなってしまったのにはいろいろ背景や理由があるんだろうけど、総元締めは厚生労働省管轄の中央募金会と聞いて、なんだ社会保険庁と同じかよ、って思ってしまった。本当に福祉のために使われているのか疑問になってしまうし、市民のささやかな良心にすら役人が介在しているなんて思っただけで、ノスタルジーの甘い記憶が汚されてしまう感じ。
そういえば昔高校生の頃、親友のGFが街頭募金するっていうんで、2人で御茶ノ水駅まで行ったことがあったっけ。その子は今でも指折りのキリスト教系お嬢様校のセーラー服姿で、友達のGFとは知りながらもまぶしいくらい可愛かったな。その隣に何人も同級生らしい女学生がいて、僕は友人のGFに紹介されながらその隣のかわいらしい子に100円を預けて、羽根を付けて貰っていたんだ。針も刺すだけでは外に出てしまって危ないので、その針先を再度中に入れるという、とても細やかな気遣いがうれしかった。そんなことを感じている間、目の前にあった彼女の黒いお下げの髪の毛が、これまたいい臭いでドキドキ・ボッキりしちゃったんだっけ。
こんないい思い出すら、今の子達は経験できないのかと思うと、ちょっとかわいそうな気がするな。もしかしたら、今日僕に羽根を付けてくれた、というか貼り付けたおばさんは、昔はあの時と同じ様にセーラー服姿で街頭募金してたりして。街頭募金活動50年を迎えて・・、なんてやってたら僕はもう恐くて街頭募金なんかしなくなると思う。日本には募金という習慣は永遠に根付かないのでしょうか・・。残念!
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年金未納時効8500億円が訴える、恐怖の未来
今日の日経朝刊に「年金未納8500円が時効」と出ていた。要は取立てが不能となった額がそれだけの額になったということだが、もしこれが民間の会社であったなら当然倒産だし、おそらく史上第1位の負債総額となるだろう。問題はなぜそれまで何もしていなかったのか?ということだと思う。
実は私、FPでありながら最近「未納」を故意に行ったことがある。最近ようやく注目され始めた401Kでは、加入するための必要条件として「現在も国民年金保険料を継続して支払っていること」とあるので、お客様には必ず「支払っていますか?」と尋ねるようにしているが、お客様からは「払わなかったらどうなるの?」と聞かれて、実はその答が分からなかったので、実際に未納してみたのだ。
未納をはじめて半年くらい経ってから社会保険庁と名乗る女性から電話で「国民年金が未納になっていますが、納付書は届いていますか?」と聞いてきた。来たな!と思いながら「はい」と答えたら、「それではよろしくお願いします。」といって向こうから電話を切ってしまった。
さらに2ヶ月ほどしたらマンションのインターホンが鳴って、やはり社会保険庁だと名乗り今度は男性だった。最近インターホンを画像付きに変えたので相手の表情を見ながらしゃべれるという余興に浸れたが、同様に「未納のようだが納付書は?」と聞いてきたので、今度は「支払いましたよ」と嘯いてみた。するとその男性はあわてたように書類をめくりながら「あっそうですか。それなら結構です、失礼しました。」と帰ってしまった。
役人仕事とはよく言ったもので、彼らからすればこんな取立てなんかやらずに済めばやりたくない仕事のはすだ。また何億円と未納が積み重なったって、彼らの食い扶持が減るわけじゃないし、彼らの将来は国民年金ではなく特別に保護された国家公務員共済でに保障されているのだから、単なるルーティーンでしかないわけだ。
もしこれが民間会社だったらもっと必死になるだろうに。銀行の不良債権調達に走り回った弁護士中坊氏の活躍ぶりが一時話題になったけど、取立てはそれほど非情にならなければ出来ない仕事のはずで、それを安定した役人には所詮無理というしかないのかもしれない。
問題はその役人のお役所仕事のお陰で、我々の将来、もっというなら今の30歳以下の世代が背負うとんでもない重さの負担額だ。税金と社会保険料である予測では65%も取られてしまう社会がやってくる。何億円も貰っているプロ野球の選手だって税金と社会保険料の合計負担がそれくらいなのだから、それと何百万円の我々世界を同一に考えてもらっては困るのに。
社会保険庁のtトップに民間から抜擢されたが、孤立無援は見えている。子供達に明るい未来をもたらすなら、社会保険庁も民営化するしかないのかもしれないぞ! まったくもう・・。
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野球界が映し出す、日本の企業風土の哀れさ
ついにというか、やっとというかプロ野球選手会がストライキを決行した。世論の8割はストライキを支持、と記事に出ていたけど、意外な気がしません? 僕は正直、ストライキして効果あるんかいな、って思ってしまう。
選手会って各チームの選手会長(=キャプテン)だから、年棒何億円も貰ってる人たちでしょう。彼らが本気で弱小チームの選手を”仲間”と捉えているかどうか疑問なんだな。プロの世界って、仲間であってもミスしたりケガしたりするのをチャンスとしなければならない弱肉強食の世界なんだから、普通なら”球界のお荷物”なんていわれてる球団のことまで考える寛大さなんて持っていないのが普通じゃぁないかな。
この8割という支持率は、たまたま古田選手のお人柄が誠実そうなもんだから、彼への同情票として動いた数字と見えるし、さらにいうなら、そもそもあの不遜な態度丸出しの渡辺とかいう元オーナーへの反感も大きいはず。だって彼はもとはサラリーマンじゃないか。それが”たかが社長”になったくらいで、オーナーとか横綱なんとか会などでもエバリ腐っちゃって、みんな読売というお客様だと思うからヘイコラと気を使わされているだけで、要は辞めればタダの人のはずなのに。まさに平成忠臣蔵そのものだ。
ああいうトップが君臨している組織というのは、結局衰退していく運命なんだけど、その運命に翻弄されちゃうのが哀れな選手であり、その組織が企業ならサラリーマン達なんだ。普通の企業では「社長、あなたの考えたかはおかしい。辞めるべきだ!」なんて啖呵切ったら生活すら危うくなるのが普通だし、沈々黙々として屁も垂れず、という処世術に任せるしかない。
一度啖呵を切っちゃった企業があったな。そう、三越がそうだった。あの岡田とか言うバカ殿様を良識派が追い出したことがあったけど、こうした自浄能力というのが組織には必要なんだと思う。野球界もいい方向に進まないと、プロ選手を夢見る子供達がかわいそうだし、子供が夢を持てない社会なんて作ったら、我々大人はそれこそ「切腹!」もんだよね。我々も勇気を持って悪に立ち向かおうではありませんか。
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あなた、気が付いてます?(1)
熱かった夏もどうやら峠を越したようで、毎晩パートナーを求めて鳴く秋虫たちの声も日増しに大きくなっていくような、いよいよ秋本番ですねぇ。この秋という季節は人間にも異性を意識させる季節だってこと、ご存知でした? 詳しい統計は分からないのですが、7月生まれが結構多いのもその為だといわれているんだ。
そんな秋、街角で気になる異性の姿を追ってみました。題して、「あなた、気が付いてます?」 自分では気が付かない姿をするどい視線で観察した、エチケット集です。最初は、電車の中で気が付いた、女性の服装について。同じ空間を共有しているためなのか、街中で見るのとはちょっと違った視点になるので、電車の中では普段見えないものも見えたりする。そんな中から気になったものを選んでみよう。
私が一番気になるのは、「電車の中で化粧する」でもなければ「大声で下品に喚く」でもない。こういう類は”気になる”のではなく、気持ち悪い、無視するという類なのだ。”気になる”というのは「もうちょっと何とかすればもっと良くなるのに・・」という、注意でなくアドバイスしたくなるような、微妙なニュアンスなのだ。
まず今日は、スカートのライン。ラインといってもいろいろあるけど、特に気になるのは、後姿の中央に位置するスカートのクラックとか縫い目のライン。キチンとした女性に見えるためには、このラインが背骨のラインに沿って真っ直ぐになっていてほしい。それがわずかでも右や左にズレていると、どんなに高級な服を着ていても何となくだらしなく見えてしまうのだ。
このラインがズレる原因はおそらく朝の着替えの際からズレてしまって、チェックしないまま着ているのだと思うけど、男性の前のチャックが開いているのと同じくらいに、着こなしのポイントになるような気がするのだ。ズレているのを見ると、「あぁ、この人は朝余裕がないんだろうなぁ・・」とか、「美に対する意識が不足しているんだから、部屋も汚そう・・」とまでいろいろ想像しまう。
逆にこのラインがキチンと揃っていると、妙に色気を感じてしまうのだから恐い。キチンとした女性を落とすのは難しいけど、だけど挑戦する価値はあるよな、などと本能すらくすぐられる時だってあるくらいだ。昔から化粧よりも身だしなみ、とはいわれていたけど、高いブランド物を着たってこのラインがズレていればダラシナイだけだが、どんな物だってキチンと着こなせばいい雰囲気を醸し出すことが出来るんだ、ってこと、あなた、気がついてます?
えっ? 変なところ見てると逆に捕まるよ!ってか。そうそう、最近物騒な世の中なので、ちゃんと私は右手はつり革、左手に本を持ってキチンと”リスク・メネジメント”しております。見てるだけなら、捕まらないよね?
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パソコンが故障(クラッシュ)した時、あなたはどうしますか?
9月1日の防災の日、朝いつも通り仕事用パソコンのスイッチを入れてWindowsを起動させようと試みたが、「FUJITSU」と表示されたいつもならすぐ消える画面から一向に変わる気配がない。良く見ると下にファンクションキーの説明が書いてあり、再起動させるだとか、内容を見るだとか書かれてあるが、そのどれもが反応しない。「防災の日に合わせた新手のハッカーか!?」と顔面蒼白の状態。何せ最近の私の仕事の99%はこのPCに頼ってしまっているのだ。
ひと昔なら手帳を失くすと仕事が出来なくなって困ったものだが、最近PCに全ての機能が集中しているものだから、それこそバッテリーの切れたロボットのように、我々人間様は何も出来なくただ呆然と立ち竦んでしまうのだ。こんな時、あなたならどうなさいますか?
会社のPCならIT担当者が直してくれるか、アフターケア契約のあるメーカーに連絡して1両日の内に解決してしまうが、我々SOHO業者や個人で使用しているPCはそういう力関係で事が進まないだけに大変だ。 普通考えられる対策としては、まず①買った所に問い合わせする、だろうか。答はたいがい「メーカーに修理を依頼することになりますので、お持ちいただけますか?」となるだろう。その結果、早くとも2?3W、悪ければ2ヶ月以上も待つ事だってあるらしい。修理代だって万円単位を覚悟しなくてはならない。 ②番目に考えられるのはメーカーのヘルプデスクに連絡するという方法。TELとメールの両方があるが、TELなど繋がったためしがないし、メールも来た返事の内容がよく分からないことの方が多い。
そこでお薦めしたいのがPCのお医者さん。しかも往診サービスのある業者さんがいい。2-3人のPCプロが集まって会社にしている場合もあれば、個人単位で動いている場合もあるが、どちらも特徴はメーカー依頼より早くて安いことだ。そして何より「マイPC」的に扱ってくれるので、とても安心感が持てるのもうれしい。私は最近個人で会社組織にしているひとりの方に仕事用と家庭用併せて3台のPCを全て診てもらっている(PC自体もその方から購入している)。
その日も朝すぐに彼の携帯に初期症状を連絡し、簡単な操作をしたが反応ないことが分かると「とにかく何時になっても今日中に行きます」とのうれしい返事。結局夕方から深夜まで掛けて、PC本体の全てのネジを外して解体、原因と思われるところを修理してまた組み立てし直して、緊張の電源ON! 結果見事に復活したのでした。時間は深夜になろうとしていたが、何よりすぐ使えるようになることと、「彼に頼んでおけば安心」という信頼感があるのがいい。
彼はもともと化学を専攻していたらしいが、彼が説明に使う言葉は例えが上手で、我々ど素人にもとてもよく理解できる。営業を本職とする私にとって対話の勉強にもなるという、失礼ながら一石二鳥でもあるのだ。私の家では彼を「掛かり付けのPCのお医者さん」と呼んでいる。
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アテネで見えた、日本的スポーツ道の限界
アテネオリンピックが終わって、明日から(正確には今日から)また普通の日々が始まるのかと思うと、月曜日とも重なって何となく憂鬱な気分になってしまう。 日本人選手があれほど活躍したにも拘らず、「さぁ、オジサンも元気を貰って頑張るぞ!」という気分になれないのは、オリンピックで日本人の限界を見てしまったからかもしれない。
金メダル数が記録に並んだといってもその半分は柔道だし、メダル数を競う大会ではないのだから騒ぎ過ぎだよな。むしろ「限界」を見た競技が多かったことを問題にすべきだよ。
まず、個人的に最も注目していたサッカー。那須選手のワンプレーが全てを決定してしまった感があるけれど、戦術、戦法、どれをとっても相手の方が上だった。優勝したアルゼンチンを例に取れば、ゆったりとしたパス回しで相手を崩しながら、チャンスと見るとスピードに乗ったテベスが突き刺す。昔ボクシングのモハメド・アリが「蝶のように舞い、蜂のように刺す」と表現されたけど、まさにアルゼンチンもイタリアもそうだった。パラグアイはさらに「勝ち」に拘る根性プレーが印象的だった。
正確な技術、スピード、根性は体力で劣る日本人の特徴だったはずなのに、どれもが外国のプレーに負けていたんだから勝てるはずがない。日本選手のプレーはただバタバタと走りまくって、プレー全体にメリハリがない印象だった。原因は結局今のJリーグをトップとする底辺拡大に限界が来ているんだと思うな。一定レベルまで引き上げては来たものの、それ以上は選手個人個人が考え、実践していかなければならないのに、相手の研究から健康管理に至るまで、今では全て”マニュアル”に書かれてあって、選手はただその通りに動くだけのマシーンかロボットとなってしまってる。これじゃ、本能的に動く相手には勝てないし、闘争心なんて芽生えないと思う。
しかも、山本監督ですら「36年の時を超えて・・」なんて詩的なことを戦う前から口走っちゃって、勝つことよりも参加できることに自ら酔っちゃってるって感じだった。こういう装飾語は勝った後ならマスコミがいくらでも考えてくれるんだから、自分でいっちゃダメ。僕はこれを聞いて何となく”ヤバイ”と感じていたんだ。同じ様なことが、データ重視の女子バレーにもソフトボールにもいえたんだと思う。
最後に野球。なぜ病床に倒れた老人を、神の様に崇め奉って戦わなくちゃならないの!? あの悪名高い監督代行が崇拝者の権化だから、こちらも戦う前から負けが見えていたようなものだけど、若いデジタル世代の選手までもが、「ナガシマさんのために」とかいっちゃって崇拝者を演じさせられていたけど、あれは本気ではなかったんじゃないかな。本当はもっとクールに戦いたかったんじゃないかと思う。それをアナログの頭しかない監督代行が、無理やり「神であるナガシマさんを拝めば勝てる」みたいに仕向けて、結局選手の闘争本能を殺いじゃったんだ。いつまでも野球道ではなく、ベースボールをしてくれといいたい。
この現状を打破するには、やはり外国人の監督・コーチングスタッフに総入替しないといけない。ちと悲しいけどそれが現実的な解決方法だと思う。昔日本人ではじめてパリコレのスーパーモデルになった女性が、「パリでは、歩き方から手の振り方、視線のおくり方から話し方まで、美を意識する全てが日本人のそれとは違っていた」と語っていたが、それほど本場は伝統も文化も違うということだと思う。どうも日本人は固く戦術やデータを考えすぎて、それが呪縛となって本来の本能というか感受性をなくしてしまうんだろうな。もともと外圧に弱い国民性だし、和洋いろいろ混ぜ合わせた方が色と同じでよく輝くのだから、ここは各スポーツで外国人にご登場願うしかないと思うんだけどな。
さぁって、今週も日本人らしくマジメに頑張りますか。
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心に沁みたいい言葉(3)
・何でもいいからお手伝いさせてくださいという気持ちになった、と水害の被害にあったお母さん
今年の夏はとにかく熱く記録ずくめで、アテネのメダルラッシュに寝不足気味の体には堪える日の連続だ。真夏日だけでも40日連続したし夏日だけなら70日間も続いているが、同時に大雨・洪水の被害も各地で相次いだ。そんな中先日のTVで新潟の被害地で懸命に復興にかけるある一家族の毎日が報道されていた。仕事柄災害報道にはどうしても身を乗り出してしまうのだが、今回も実に学ぶことの多い内容だったのでご紹介しよう。
幼い子2人を抱えた30才台のご夫婦だったが、新築の家は床上まで浸水し、壁の断熱材が水を吸ってしまったため早く外さないと家全体が腐ってしまうという危機に直面する。お父さんが新築の壁を壊す姿を見て小さな男の子が「何で壊しちゃうの?」と疑問をぶつける。1階の居間にあった家財は全て使えなくなり、支援物資の抽選で食器やタンスの配給を受ける毎日。やっと手に入ったキャンプ用のレンジで「これで今日は暖かい料理を食べさせられます」とお母さん。
1ヶ月経って最後にそのお母さんが話した言葉が心に沁みた。「今まで自分が災害に遭うなんて考えても見なかったので、実際に災害に遭ってみてこんなに大変な毎日だとは想像もしなかった。同時に人様の助けがこんなにうれしいとは考えてもいませんでした。これからは私も助ける立場になりたいと思いますし、その時は”何かお手伝いすることはありますか?”ではなくて、”何でもいいからお手伝いさせてください!”っていっちゃいますね。と話しながら実に明るく笑っていた。
遠くの親戚より近くの他人、とはいうけれど、情けは人のためならず、ですね。
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アジアカップで明らかになった、中国の反日感情
毎年このお盆の季節になるとなんとなくいろいろな出来事が起きる気がするのだけれど、今年はサッカーのアジアカップに始まって、高校野球そしてアテネとスポーツの大会が目白押しだもんだから、文字通り目を白黒させてしまって寝不足になってしまう。そんな中でまず気になったのが、アジアカップで明らかになった中国における反日感情の予想外の大きさだった。
よく、「殴った方はすぐ忘れるが、殴られた方は忘れない」ともいうし、「日本人はすぐ忘れる民族だ」なんて言葉も聞くけど、今回TVの放送から流れてきた日本へのブーイングは、「えっ、マジで・・?」ってな感じだった。
以前は韓国の反日感情が気になっていて、「韓国の人はみんな日本人が嫌いなんだろうな」と思っていたが、金大中政権になってかなり融和が進み、その極みが最近の”韓ドラ”の大ブーム。自分も実際に韓国に何度か行ってみて、「なんだ、ぜんぜんいい国ジャン」と、すっかり親しみを感じてしまっている。
フルブライトによる交換留学生制度が出来た背景にも、やはり「外交より大切なのは、人と人との交流である」との考えがあったそうだけど、やはり実際にその国に行ってみると先入観との違いに気付かされることが多いのも事実。
でも、今回の中国の反日感情の場合はどうも政治的な匂いがして、人と人とが交流しても仲良くなれないような気がするのはなぜだろう・・? 中国人は日本人をそれ程嫌っていないんじゃぁないの、と勝手に良く考えていたしっぺ返しのような気もするし、だからといって、ごめんなさい、と誤る気もしない。「なんだ、そっちがその気ならこっちだって仲良くなんかするもんか」って、自分の心は開き直っちゃってるのも事実。IOCとかFIFAに中国の非友好振りを訴えてっやればいいのに・・。
実は、かくいう私、今から7年半前、勤めていた会社から中国への赴任を命令されたものの、本能が「NO!」と反応してしまった経験があるんだけど、今その本能的な判断が正しかったと思えてならないほど、急に中国が嫌になってしまった。世界の40数カ国にお邪魔もしたけど、実は中国だけはまだ行ってない。だから、好きになれないのかもしれないな。まぁ、ラーメンと餃子、チャーハンはまだ好きだから、許してください。
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資格で喰っていけるのは、実は公務員だけ、という話
世の中実に資格流行り。しかし、その動きをよ?く見ていると、これも一種のブームみたいなもので、みんなが一斉にお受験に殺到したかと思うと、波が引いたように静かになってしまう傾向があるのに気付く。資格マニアの私の友人に言わせれば、この波が引いて試験問題がまた普及期並みに簡単になった頃受けるのが、合格の秘訣なんだそうだ。
例えば3-4年前に私が取得したファイナンシャルプランナーという資格。この長たらしいカタカナが雑誌やテレビに登場した頃は、何それ?って感じだったが、実はちゃんとした資格だと知って、こぞってみんな資格取得に走ったものだ。特に女性に人気があるが、その理由はというと、この資格の魅力の一つに「独立できる職業」として紹介されていたからだそうだ。
ところが、資格を取ってみて感じるのは、とても資格だけで喰っていける職業ではないんです。これも以前に書いたけど、日本人の感覚として「聞くだけタダ」という伝統文化があって、「有料」と聞いただけで「じゃぁいいです。他の人に聞くから・・」となってビジネスとして成り立ちようがない。こんな現実なのに上級のCFPなんか現実離れした問題出しちゃって、今に飽きられるぞぉ・・・。
気象予報士という資格も同様で、これもTVや雑誌で有名になったものだから、大変な人気らしい。でも、実際に仕事の需要があるかは正直疑問だなぁ。かくいう私も自称”お天気オタク”なのでとっても興味があったけど、あくまで趣味の世界にしておいた方が無難。
というわけで、この日本で資格だけで食っていけるのは「弁護士、医師、会計士」の3大職業だけなのか、というとこれらも最近過当競争時代だとかで、決して楽ではないんだそうな。となると結局資格で生き残れるのは、競争原理の及ばない公務員だけという話に落ち着いてしまう、何ともつまらない話ですいませんでした。
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心に沁みた、いい言葉(2)
・読む力があるのに、読まないということは、第2の識字不能に陥るであろう
(ドイツのラウ大統領が本フェスティバルで)
最近本当に本を読まなくなった。おそらく多くの人たちも同じ心境ではないだろうか? 70年代あたりから電卓が当たり前になって、2桁の足し算すら暗算が出来なくなった。80年代に入ると今度はPCがどこの職場にも置かれるようになり、ついに簡単な文字まで忘れるようになってしまった。
昔ある数学者が、「人間の頭脳はある一定の刺激を与え続けることによって、若い時の能力を維持することが出来る。その一定の刺激とは、中学生の教科書の問題を毎日寝る前にたった1問解くだけでよい」といっていたが、この毎日続けることが、また凡人には至難なのだ。
本を読まなくなったと感じるのは我々中高年世代の特別な思いなのか、という気も実はしている。今の中・高校生は本はおろか薄くてカラフルな教科書すら読まなくなっているそうだ。そのおろかな教科書の問題を毎日解いても、私の頭脳は若さを維持してくれるのかどうか、これもまた疑問なのだ。
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心に沁みた、いい言葉(1)
・医療とは科学であり、真理の追究であるが、裁判は実務であり、結論の伴う現実である
(医療裁判に携わる弁護士)
医療訴訟においても双方が主張を述べ合うのは当然だが、医師側弁護士の立場からすると、この言葉によって表されたギャップに苦しめられることが多いようだ。医師は「あれは合併症で、だれがやっても患者は亡くなったであろう。ミスではない!」と譲らないケースが多くあるそうだ。
しかし、最近の判例の傾向は、より弱者救済の判決が出やすくなっていて、論理だった弁論と正確性を期した証拠書類を提出し、自らの潔白を客観的に証明しないと、医師が「間違いない!」と信じた事例でも高額な賠償金を請求されるケースが多くなっているのも、また現実だといえる。
裁判官も人間である以上、その心象をいかに味方にするかがポイントになるということで、要はカルテの付け方など日頃の行いが大切だということなのだ。
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生命保険予定利率引下げに見る、日本の組織優先主義
生命保険の予定利率引き下げが決まった。なんとまぁ、お節介なことをしてくれはるなぁ、というのが私の正直な感想である。
そもそも、その生命保険会社が破綻するかしないか、言い換えれば信用できるかできないかは、契約者である個人がしっかり見極めるべき問題で、他人がとやかく言う問題ではないのだ。にもかかわらず、予定利率を引き下げて破綻しないようにする方が契約者のためである、などと法律で決めてしまうのだから、この国の全体主義もここに極めりの印象だ。世界で唯一社会主義の成功している国、といわれる所以だろう。
いやいや、この法律は個人を救うためにあるのだ、という声もある。「”生命保険のおばちゃん(今は生保レディーというらしい)”に熱心に(正しくはしつこく)誘われて、みんなも入っているから入ったんで、内容なんて知らないのさ」と、胸を張ってる人種を保護するのが目的らしい。この法律を作った官僚も政治家も、きっと自分たちの加入している保険の内容なんて知らないんだろうな。
やっぱり、この法律は無駄なのさ。他にもある。銀行への公的資金導入(などといっているが、血税による補助)も、大企業による債務放棄も、根本にあるのは「個人よりも組織を優先する」というこの国の習慣というか慣習というか、考え方そのものの現われだ。こんなことしていたのでは、いつまで経っても国際化なんて無理だろうし、本当に能力のある個人は、外国に行って「非居住者」として税金を支払わないで暮らすのが、一番幸せな方法なのかもしれない。それもさびしいけどね。
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プランナーとかコンサルタントって、何者なの?
世の中プランナーだらけである。以前は何かとコンサルタントと名乗る人が多かった。最近やっとソリューションなる言葉を聞かなくなったと思いきや、今度はマニフェストまで登場してしまった。カタカナで表すと何となくソフトなイメージになるのだろうか。ウェディング・プランナーとか不動産プランナー、挙句の果てはお葬儀プランナーだってあるご時世だ。
そもそも、プランナーとかコンサルタントとかはお客様(クライアント=Clientというらしい)から相談を受けた事柄に対し、プラニングしたり、コンサルティングして、その対価としてコミッションを頂く職業を指すのだ。「聞くだけタダ」の文化が横行するわが国では想像し難いかもしれないが、「聞く=尋ねる」ことに答え(アドバイスし)て、お金を稼げる人をプランナーとかコンサルタントと呼ぶのである。
昔、米国のパーティーで地元では有名な法律コンサルタントに出会ったことがある。千載一遇のチャンスと思った私はグラス片手に自己紹介し、それとなく当時抱えていた法律問題について質問したところ、彼は簡単に考え方を説明した後、胸ポケットからスッーと名詞を取り出し、「詳しくは私のオフィスで話しませんか?」と丁寧に対応、いや話を途中で止めてしまった。つまり「これ以上は、お金を頂いて」との暗示なのである。私は日を置かず彼のオフィスを訪問したが、受付で住所・氏名を記入し応接間に通された後、ものの30分ほどで用件は終了。コンパクトな彼の受け答えに呆気に取られて、そのまま謝辞を述べて帰ってきた。後日、私の元にタンマリと請求書が届いたことはいうまでもない。
日本の保険業界にも、けったいなプランナーとかコンサルタントがいっぱいいる。ファイナンシャル・プランナーとかライフ・コンサルタントとか名乗っているけど、これに惑わされてはいけない。かくいう私もその2つとも資格を持ってはいるけれど、実態は相談にのってお答えするだけでは商売にならないのだから、「証券診断」とかいっちゃって証券を拝見し分析しては見せるけど、本音は「ねっ、だからこういうプランに入りなおしませんか?」といって、新しい保険なりプランなりにご加入いただかなければ、なんの収入も得られないのが現実なのだ。
肩書き=タイトルのソフトさに惑わされて、うっかり話に乗ってはいけません。すべての人が悪いわけではないけれど、日本の文化はまだまだプランナーとかコンサルタントといった言葉に似合った文化になってない。で、対策としては、最初から相談料だけ払う、と宣言するのもひとつの方法だし、外国人のように、「あなたはこれでどういった報酬を得られるのか?」と聞いてから相談なさいなさい。まだまだ日本では「聞くだけタダ」なんだから。
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